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UX先生
覆面先生( FukumenSensei)です。
世の中にはたくさんのWebサイトが存在します。
Webデザインの良し悪しによって、Webサイトの使いやすさ、見た目の美しさ、情報の伝わりやすさ、企業のブランドイメージなどが大きく左右されます。
Webサイトにおいてこのような重要な役割を果たすデザインを専門的に制作する職業がWebデザイナーです。
今回はWebデザイナーの仕事内容やどのようにしたらWebデザイナーになれるのか?今から目指して将来性はあるのか?についてご紹介していきます。
Webデザイナーの仕事内容
Webデザイナーってどんな仕事?
Webサイトのデザインを制作するのがWebデザイナーの主な仕事内容になります。
自分の思うがままにデザインをするのではなく、クライアント(お客様)がイメージするWebサイトを具現化することが基本になります。
② Webサイトのデザインを作る
③ Webサイトのコーディングを行う
④ サーバーにアップロードする
それでは、具体的に仕事でどんなことをするのかご紹介していきます。
Webサイト全体の構成とレイアウトを決める
サイトマップ
最初に取り掛かることは、制作するWebサイト全体の構成を決定します。
制作するWebサイトにどのようなコンテンツが必要かを洗い出し、そのコンテンツをどのようにまとめ、ページに割り振るのかを決めることで、Webサイト全体の構成を作ることができます。
いわゆる「サイトマップ」と呼ばれるものです。
ページレイアウト
全体の構成が決まれば、各ページのレイアウトを組みます。
どのようにレイアウトすれば、正確に情報を伝えることができるか、グラフィックや写真、動画を取り入れるべきかなど考えながらページレイアウトを組みます。
操作性
サイトマップを作るときからページレイアウトを組むときまで、画面設計についても考慮をしながら決めていきます。
Webサイトはナビゲーションやリンクを使ってサイト全体を移動します。
この操作性が悪いとせっかくページを作ってもアクセスしてもらえない可能性があるため、Webサイトの美しさやインパクトだけに注力せず、Webサイトの操作性については常に考えながら進めていくことが重要です。
Webサイトのデザインを作る
Webサイトの印象が大きく左右するデザインの制作を行います。
キーとなるビジュアルやカラーを決定し、Illustrator や Photoshop などのグラフィックソフトを用いて、デザインカンプと呼ばれるWebサイトのデザインデータを作成します。
Webサイトの顔とも呼ばれるトップページのデザインは特に力を入れてデザインします。
ここまでは、Webプロデューサー、Webディレクター、お客様と相談しながら進めます。
Webサイトのコーディングをする
お客様との打ち合わせでデザインの合意が得られれば、HTML、CSS、JavaScriptなどの言語で作成したデザインをコーティングしていきます。
HTMLはテキストや画像などの要素を表示し、CSSはレイアウトやフォント、サイズ感を指定します。
JavaScriptは動きの表現に使用します。
UX先生
デザインを忠実に再現することも大事ですがコーティングするとデザインデータのときとは違い、「操作性」を確認することができます。
コーディングをすることでWebを実際に使ってみて生まれた新たな課題はお客様やWebディレクター、Webプロデューサーと共に相談して改善することもあります。
サーバーにアップロードする
コーディングが完了したWebサイトをサーバーにアップロードします。
納品先であるお客様の本番サーバーにアップロードする前に、テストサーバーにアップロードして、お客様に確認をしてもらいます。
お客様からのフィードバックに対応後、了承を得た後に本番サーバーにWebサイトのデータをアップロードし、Webサイトを公開します。
このテストサーバーは、制作側で用意する場合もあれば、お客様サーバーでテスト環境を構築する場合いもあります。
Webデザイナーのその他の仕事内容
ここでご紹介した業務のほかにも、勤め先の会社によって、Webデザイナーが任される業務範囲は異なります。
制作会社など分業化されてる会社では、デザイナーはデザインのみを行い、コーディングはコーダーと呼ばれる職種の人が担当する場合もあります。
一般企業では、Webディレクターと一緒にWeb制作から公開までを担当する会社が多いです。
副業デザイナーにおいては、お客様企業と直取引でWebリテラシーが高くないお客様の場合はいろんなことを相談されます。
それは信頼の証のため、できるだけ対応することで末永くお取引していただけるようになります。
Webデザイナーに必要なスキルは?
最低限求められるスキル
Webデザイナーとして仕事をするためには、デザインについての知識とデザインツールを使いこなすスキルが必須です。
きっちり分業されている会社で「デザイン」だけする想定であっても、コーディングは一通りできるようになっていた方が重宝されます。
副業デザイナーとしてやっていくのであれば、デザインだけを依頼される仕事は非常に稀です。
コーディングを外注する方法もありますが、個人的には自分1人で完結できた方が自分もお客様も仕事がやりやすいと思います。
副業デザイナーを目指すなら、ぜひデザインもコーディングもできるようになってほしいですね。
デザインの知識
Webサイトは情報を淡々と伝えるだけではなく、ブランドイメージを伝えたり、購買意欲を掻き立てるショッピングサイト、良い人材を採用するためのリクルーティングサイトなど、それぞれ目的があります。
様々な目的がある中、Webページの構成要素には一般的なセオリーが存在し、そこからかけ離れた突飛なデザインは操作性といったユーザビリティを損ねる原因になります。
デザイナーとしてのセンスを磨く上でも、デザインの基礎知識がベースとなるため、あらかじめきちんと学んでおく必要があります。
デザインツールを使いこなすスキル
AdobeのPhotoshopとIllustratorを使いこなす技術は、Webデザインをする上では必須スキルです。
写真加工やグラフィックをPhotoshopで行い、Illustratorでロゴやパーツを制作するのが一般的です。
PhotoshopやIllustratorで制作したデザイン素材をもとに、ページごとにデザインを作っていくのは、Photoshopで行う人もいれば、illustratorで行う人もいます。
コーディング
Webデザインが完成したら、HTML、CSS、JavaScriptといった言語を使ってコーディングをしないことにはWebサイトは完成しません。
HTMLは一度覚えてしまえば学び直すことはほとんどありませんが、CSSやJavaScriptはブラウザのバージョンアップによって使えるスタイルや動きが出てくるため、無限に学びがあります。
とはいえ、基本的なWebサイトを作る上で身につけるスキルは限られているので安心してください。やっていくうちにすぐに慣れることができます。
コーディングするためのソフトは、AdobeのDreamweaverがありますが、現在では無料のVisual Studio Code(VSコードと呼ばれます)を使ってコーディングする方が増えています。
UX先生
どうすればWebデザイナーになれるの?
Webデザイナーになるために資格を取得したり、どこかの団体に認めてもらう必要はありません。
実績が全ての世界ですので、自分の制作実績はまとめてポートフォリオサイトを作っておくことをお勧めします。
自分の制作実績として公開するのはちょっと恥ずかしいという方は、IDとパスワードを入力すれば見れるようにしておけば、見せたいときに見せたい人にだけ実績を紹介できます。
UX先生
未経験なんだから実績なんてないよーという方は、架空のサイトでもいいのでとにかく何かサイトを作っておきましょう。
Webデザイナーになるためにスクールに通うと、卒業制作として何かWebを作ることになりますし、有名なスクールだとその卒業生ということで、信頼してもらえることも多いです。
それでも未経験のうちはスキルや知識をアピールできるものが何か欲しいと思います。
そういう方には「Webクリエイター能力認定試験」「HTML5プロフェッショナル認定資格」「ウェブデザイン技能検定」といった資格の取得に挑戦するのも良いと思います。
この資格を取得しても仕事がどんどん舞い込んでくるほどの効果はありませんが、Webデザイナーとして必要な知識を体系的に学び、身につけてる証になりえます。
スクールに通う
書籍で学ぶ
様々な書籍やWebサイトに情報が溢れており、独学でデザインの知識を学び、Photoshop や illustratorなどのデザインに必要なツールの使い方を身につけることは可能です。
10年以上Web業界に在籍し、複数の会社でデザイナーをしてきましたが、独学で学んできたデザイナーさんもたくさんいらっしゃいます。
ただ書籍は自分で学び続ける高いモチベーションが必要だったり、他のデザイナーを見て刺激を受けたり、人脈を広げたりすることができません。
ただデザインの知識とスキルを身につけるだけであれば、書籍での学習は良いですが、デザイナーに限らず専門職は人脈がとても大切です。
そういった意味でも、私は「スクールでの学習」をおすすめします。
会社の研修で身につける
Webデザイナーに向いている人は?
デザイナーという言葉から華やかな印象がありますが、実際の作業はコツコツと積み上げていく地味で根気のいるものです。
- 作るのが好きな人
- コツコツ作業をこなせる人
- 1日中パソコンの前で作業に没頭できる人
- 客観的に考えられる人
黙々と作業をこなしながら、常に新しいことを取り入れる姿勢の人はWebデザイナーは向いているのではないかと思います。
UX先生
Webデザイナーの将来性は?
Webデザイナーのニーズは高く、仕事がなくなることはまずありえません。
これはWebサイトの多さを考えれば想像がつくと思います。しかも、一度作ったら終わりではなく、追加や改修を重ね、数年に一度は必ずリニューアルされます。
Webの種類も企業のサイトやサービスサイト、キャンペーンなどの限定サイトや採用サイトなど多岐に渡ります。
社内にWebの部署を置かずに制作を外注するケースは珍しくなく、フリーランスや副業デザイナーには嬉しい時代です。
Webデザイナーとして1人前に仕事ができるようになれば、そのままデザイナーとして専門性を深めたり、やれる幅を広げたり、拡張性の高い職業です。
また、WebディレクターやWebプロデューサーとして、Webデザイナーをまとめてプロジェクトを成功に導くマネジメント職にチェンジすることも可能です。
仮に今後Webデザインと関わりのない職業を選択したとしても、「情報を整理し、どのように表現すれば、相手に伝えることができるか」という知識や技術はどの分野においても必ず役に立つスキルです。
安心してWebデザイナーを目指してもらえればと思います。