今回は、ファイルダウンロード時のセキュリティアラートについて解説します。
現象
Google ChromeでWebサイトからファイルをダウンロードする際、「一般的にダウンロードされているファイルではなく、危害を及ぼす可能性があります」という警告が出るケースがあります。
回避策
この警告はGoogle Chromeの仕様によるものであり、警告が出る原因も曖昧のため、運営サイト側での回避策はありません。(2023年07月現在)
Googleの説明
この現象に対する Googleの説明はこちらです。
サイト運営者ができること
ユーザーに安心してダウンロードしていただけるように、ダウンロードページやFAQ(よくある質問)に以下のような説明を掲載しましょう。
当サイトにて Google Chrome 等のブラウザでダウンロードする際、「一般的にダウンロードされているファイルではなく、危害を及ぼす可能性があります。」といった警告が表示されることがありますが、問題ございません。
「破棄」ボタンの右隣にある矢印アイコンから「継続」を選択してダウンロードを進めてください。
補足説明
・この警告は、Google Chromeの仕様によるものであり、明確な基準が非公開のため当サイトでは表示を回避できません。
・主に、実行ファイル(.exe)やZIP圧縮したファイルサイズの大きなファイルに対して警告が出る傾向にあります。
・当サイトで配布しているファイルは全てウイルススキャンを実施済みのため、ウイルスやマルウェア等の心配はありません。
・ウイルススキャンには、「ノートン360」を利用しています。
サイト利用者ができること
Google Chromeの[設定]画面でセキュリティ(セーフブラウジング)を無効にすると表示されなくなりますが、セキュリティレベルを下げる行為はおすすめできません。
そのため、ファイルが問題がないかどうかをユーザーの自己責任でダウンロードしてください。
サイトの運営会社が信用できるかどうかを確認し、万が一ウイルスが含まれていた場合でもそれを検知・駆除できるセキュリティソフトをパソコンにインストールした上で実行してください。
ダウンロードする方法
警告が出たものの、ファイルをダウンロードしたい場合は以下の手順に従って作業を進めてください。
ダウンロードを止めたい場合は【破棄】ボタンをクリックしてください。
ダウンロードしたい場合は次のステップに進んでください。
警告文の【破棄】ボタンの右隣にある矢印をクリックすると、【継続】と【詳細】の2つのボタン表示されます。
私の経験
機会損失につながる重大な問題
この問題は昔からあります。
私はソフトウェアメーカーに勤務しておりますが、自社ソフトのダウンロードページに突然警告が表示されるようになり、社内のエンジニア含め調査・検証したことがあります。
結局、「待つしかない」という結論に至り、現在では警告は出ておりません。
このようなユーザーに不安を煽るGoogle Chromeの警告は、ソフトウェアをダウンロード提供している企業にとって機会損失に直結するため、本当に困った問題です。
おすすめのセキュリティソフト
ユーザーの自己責任でダウンロードしていただくしかないのが現状ですが、万が一のことも考慮し、パソコンにはウイルスやマルウェアを検出・駆除できるセキュリティソフトをインストールしておくことを強くお勧めします。