PLP(優先ランディングページ)とは?
PLPは、Preferred Landing Page(優先ランディングページ) の頭文字を取った略語です。
検索結果ページで上位表示を狙っている検索キーワードに対し、優先的に表示させたいページのことを指します。
クラウド型の検索順位チェックツールとして評判の高いNobilista(ノビリスタ)の公式サイトから引用したものが下記の通りだ。
優先URL機能とは、ある対策キーワードにおいて、Webサイト内の意図したページがランクインしているかを判別するための機能です。
Nobilista公式サイト
PLPがSEOにとって重要な理由
PLP(優先ランディングページ)を管理できていないということは、ユーザーに見せたいページと実際に見られているページが異なっていることになります。
PLP対策されていない場合の3つのデメリット
Googleで【Webデザインスクール 東京】というキーワードで検索した際に、表示されるページが「東京のWebデザインスクールの紹介ページ」ではなく、「サイトのトップページ」だとしたらどうでしょうか?
PLP対策されていない場合、サイト内にキーワードにマッチする有益なページがあったとしても、ユーザーが辿り着けない可能性があります。具体的に次のようなデメリットがあります。
- 直帰率の上昇
- ユーザー満足度の低下
- コンバージョン率の低下
直帰率の上昇
多くの場合、ユーザーは早く答えを求めているため、ページを開いて『ここに答えは無い』と判断したら、すぐに検索結果ページに戻ってしまいます。
サイト滞在時間の短さと検索結果ページに戻るユーザー行動は、SEO的にはよろしくなく、サイト全体のSEO評価としてもマイナスです。
ユーザーの満足度の低下
検索して開いたページに求める答えが無かった場合、ユーザーは『このサイト、全然役に立たない!💢』と言って、サイトに対してネガティブな印象を持たれてしまいます。これが続くと、検索結果ページで上位表示してもそのサイトを避けられてしまうこともあります。
コンバージョン率の低下
ユーザーの満足度が低く、離脱率が高いページでコンバージョンが上がることは、ほぼありえません。
また、「 キーワードA」は「ページA」でコンバージョンさせることを想定していた場合、PLP対策されておらず、他のページが開くことでキーワードに適したCTAボタンが存在しない場合もあり、コンバージョンすることは難しくなります。
PLP(優先ランディングページ)の管理方法
検索順位が常に変動するのと同様に、キーワードに対するPLP(優先ランディングページ)も変動があります。
昨日と違うページがPLPになっていることは珍しくなく、定期的なメンテナンスが必要です。
キーワードごとにPLPを管理する
闇雲にページを量産していない限り、「キーワード」ごとに「上位表示させたいページ」が既に決まっていると思います。
どこから手をつけたら良いか分からない場合は、コンバージョン率の高いページをPLP(優先ランディングページ)と定め、想定しているキーワードでそのページが上位表示できているかを確認します。
もし、上位表示を狙っているキーワードのPLP(優先ランディングページ)が想定しているページと異なる場合は、改善に取りかかります。
PLP管理機能のある検索順位チェックツール「Nobilista(ノビリスタ)」
PLP(優先ランディングページ)の対策をするには、PLPの管理機能がある検索順位チェックツールを導入する必要があります。
時間と手間をかけて手作業で管理すれば「無料」ですが、その時間と労力は記事作成やリライトに使う方が合理的です。
有料のツールを導入するのに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、私の使用している検索順位チェックツール「 Nobilista(ノビリスタ)」なら月額料金が安く、国産でサポートも充実しています。
さらに、無料トライアル期間中にもPLPを管理する「優先URL機能」を使えるため、
お金を支払う前に実際に使ってみてPLP対策の必要性を判断してみるのも良いと思います。
ちなみに、 Nobilista(ノビリスタ)はメールアドレスだけで無料トライアルを受けることができるので、営業電話もかかってきません。使って微妙だったら退会ボタンをクリックしておしまいです。
PLP(優先ランディングページ)の改善方法
上位表示したいキーワードのPLP(優先ランディングページ)が、想定外ページになっていた場合の改善方法をご紹介します。
カニバリゼーションをチェックする
カニバリゼーションとは?
カニバリゼーションとは、同じ企業の製品や店舗同士で顧客を奪い合っている状態を指すマーケティング用語です。「共食い」という意味の英単語「cannibalization」が語源となっており、略して「カニバる」と使われる場合もあります。
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SEOにおいてもカニバリは発生します。
要は、サイト内の複数のページが共通のキーワードで検索順位を奪い合っている状態です。
カニバリは、PLP(優先ランディングページ)が理想のページにならない原因の1つとして考えられます。
検索上位表示を狙っているキーワードに対し、理想のPLPになっていない場合は、まず「カニバリ」を起こしていないかを確認し、改善策を講じます。
カニバリの確認方法
Google Search Consoleを使ってカニバリゼーションを確認することができます。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
カニバリの改善方法
カニバリの改善方法としては下記があります。
- 重複コンテンツの削除
- 301リダイレクト + ページを統合
- canonicalタグで対応
- noindexタグで対応
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
理想のPLP(PLPとして設定したいページ)のレベルを上げる
PLPとして設定したいページをレベルアップさせることで、思い通りのPLPにする方法をご紹介します。
ホームページ(サイトのトップページ)からリンクする
重要なページから直接リンクされているページほど、重要なページであると検索エンジンから認識されるため、ホームページ(サイトのトップページ)からPLPとして設定したいページへのリンクを設定することでレベルを上げることができます。
内部リンクを増やす
内部リンクとは、Webサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
内部リンクを増やすことでページ同士の関連度が高まり、内部リンクの少ないページよりも重要度が高いページであると検索エンジンから評価されるようになります。
タイトルを工夫する(前方に重要なキーワードを配置)
ページタイトルを修正するだけで検索順位は大きく変動することは珍しくありません。効果的と言われている改善策が、重要なキーワードを前方に配置した簡潔なタイトルにすることです。
【修正前】意外と知られていない改善手法「PLP」とは?重要な理由と詳しい管理方法を徹底解説
【修正後】PLPとは?SEOで重要な理由と管理方法
競合上位ページの内容を追加
自サイト・他サイトに関わらず狙っているキーワードで上位表示されているページを全てピックアップし、自サイトのPLP(優先ランディングページ)に不足しているコンテンツを追加しましょう。
コンテンツの拡充
Googleは、検索品質評価ガイドラインなどで、ページ品質の基準として「ユーザーが十分に満足するだけのボリューム」を挙げています。
もちろん、闇雲に文字数を増やせば良いわけではありませんが、競合上位ページの文字数を調査し、同等レベルのコンテンツボリュームにリライトすることも有効な対策です。
競合上位ページのコンテンツボリュームを調査する方法はこちら
見出しと本文にキーワードを追加する
見出しやコンテンツにキーワードが含まれていることで、検索ランキングに影響を与えることはGoogleが明言しています。こちらも過剰なキーワードの埋め込みはブラックハットSEOとしてマイナス評価を受けてしまう可能性があるため、あくまで見出しと本文に3つ程度を追加する程度が妥当です。
信頼性の高いサイトへの発リンクを設置する
Googleは、社会的にコンセンサスの取れた情報を高品質と評価し、検索結果の上位に表示させます。
そのため、ページの内容が信頼性の高いものであることを示す情報源などを提供しているかどうかも重要なポイントとなっています。
信頼性の高い情報源として有効なサイトは、政府や官公庁のサイトです。
内閣府大臣官房政府広報室によって運営されている「政府広報オンライン」の官公庁サイト一覧も参考になります。
更新頻度を上げる
コンテンツの鮮度を保つことは、SEOで評価を得る重要なポイントです。
古くなった情報をリライトし、タイトルを変更することで、記事のタイムスタンプ(最終更新日)を更新します。(タイトルだけの変更も上位表示に有効だったいうデータもあります)
検索結果ページには「記事のタイムスタンプ」も表示されます。より新しい情報を知りたい考える人の方が多いため、更新頻度を高めることでCTR(クリック率)のアップも期待できます。
PLPとして設定したくないページ(優先したくないページ)のレベルを下げる
前述の「理想のPLP(PLPとして設定したいページ)のレベルを上げる」施策で効果がなければ、その逆の方法を PLPとして設定したくないページ(優先したくないページ)に実施します。
しかし、特定キーワードのPLP(優先ランディングページ)としてはページのレベルを下げたいところですが、サイト全体として考えるとSEOに貢献している大切なページの1つの可能性は大いにあります。
従って、できればこの手法を行わず、前述の「理想のPLP(PLPとして設定したいページ)のレベルを上げる」施策を積極的に行いましょう。
まとめ
本記事ではPLP(優先ランディングページ)が SEOと関係性が深く重要なポイントであること、PLPの管理・改善方法について解説いたしました。
PLPを正しく管理できていなければ、せっかく有益なページを作成していても検索結果にユーザーが期待するページを提供できず、成果に繋がるチャンスを逃してしまいます。
もし、コンバージョン率がいまいち良くないと感じている場合は、PLP(優先ランディングページ)の管理・改善をおすすめします。
以下は、本記事のまとめになります。
PLPを対策しないデメリット
- 直帰率の上昇
- ユーザー満足度の低下
- コンバージョン率の低下
PLPの対策方法
- カニバリゼーションの確認
- PLPとして設定したいページのレベルを上げる
- PLPとして設定したくないページのレベルを下げる
必要な検索順位チェックツール
PLP(優先的ランディングページ)を管理できる検索順位チェックツールの導入が必須です。
私のおすすめは無料トライアル中にPLP機能を使える Nobilista(ノビリスタ)です。